世界一のお金持ち。昔は日本人だった!!

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Forbesを見て愕然:つい20年前まで日本人が世界一のお金持ち

台湾の当社のコワーキングオフィスで、何気なく手にしたForbes Asia。

今年もビルゲイツが世界一なのかーと思って眺めていたのですが、
恥ずかしながら知らなかった事実が紙面にありました。

なんと87年~94年まで世界一のお金持ちは日本人でした!!
2000年代からビジネスの世界に入った私からすると信じがたい現実です。

87年から94年にかけては、西武グループの堤義明さんと、森ビルの創業者、森泰吉郎さんが
1位を争っていました。

当時はビリオネアの6人に1人が日本人だった!!

へーすごいなぁと思い、当時のランキングがないか見てみたところ、
87年にビリオネア(1000億長者)は世界で140人。そのうちの24人が日本人

ビリオネアの内の、17.1%が日本人。

ざっくりと実に6人に1人が日本人であることがわかりました。すごい!

tsutsumi

ちなみに、アメリカはビリオネアの内、約30%を占めていました。

2016年、ビリオネアは140人から1810人に! 1670人増加!

2016年、ビリオネアの人口は87年の140人から1810人に増加

アメリカはそれに伴い、ビリオネアの人口も499名増加、
依然と変わらずビリオネア人口における30%はアメリカが占めているのですが・・・

日本は・・・

87年と比較をして、わずかに3名増加。ビリオネアに占める日本比率は1.5%と急速に低下
(ちなみに私の住んでいる台湾は、人口2300万人でビリオネア人口が25人でした)

rank

そしてForbes Asiaには、「アジアにおけるビリオネアランキングTOP200」という
データもあるのですが、実はその中にすら現在日本人は12人しか入れていないという
現実を知りました。
(ちなみに現在日本一の長者はユニクロの柳井正さんで世界で57位

なんでそうなっちゃったのか? 「IT」と「Global」

どうしてこんなになるのかと自分なりに推察をしたのですが、

少子高齢化等々の理由はあるにせよ(そんな理由は他国でも存在するので)
実はそれほど関係がないと思っててやはり、
「IT」と「Global」なのだろうなと感じています。

世界一のお金持ちが日本人から変わった95年はWindows95が販売された年でもあり、
インターネットが普及し始めた年でもあります。

(このタイミング以降日本人が世界一に戻ることはもうなかった)

以前のForbesのランキングを見ると、不動産を中心とした企業や
通信インフラを提供している企業が多かったのですが、今はIT関連やZARAなど
グローバルブランドを構築している企業の創業者が多い。

ITインフラが急速に進化した今、ビジネスは世界中に一気に展開をするチャンス
秘めており(とはいえ廃れるのもメチャメチャ早い)、この成長し続けるインフラを
活用し続けながら、速やかに世界でマーケットを取れるかがこれからの勝負所なのかと
感じています。

逆にいうと、この流れに追い付けないと勝ち残っていけないということかもしれません。

日本国外にいると感じる日本の問題

国外にいる時間が長い分、感じる日本企業の問題は、素直に言えば未だに
「日本が発信基地(中心)?」であるという発想だと思います。

そしてスピードが尋常ではなく遅い点・・・気分を害す表現でスミマセン。

韓国や台湾などで作られるアイテムなどは、ものすごい早いスピードで開発を
されているにも関わらず、発売する時点で数か国語対応されている製品が当たり前で
日本の製品の場合、最初は日本語のみ、そして日本国内のみ対応という製品がとても多い

日本の場合は、日本で売れてから海外で販売する戦略が主流ですが、
他国は最初から世界で販売しようという戦略が主流に感じます。

このスピード感と視点の違いが、現在の日本の課題ではないかと感じています。

日本はこのままではいけない

2000年頃の中国や東南アジアはまだそれほど発展してませんでした。
ところが今は東京に引けをとらないほど栄えている場所も非常に多いです

中国の深圳はインフラ関係、テクノロジーは東京をすでに超えています。

本当にたくさんの外国の方々が努力をされ、英語を学ばれ、中国語を学ばれ、日本語を学ばれ
成功を勝ち取られたのだなと思うことが本当にたくさんあります。

インターネット上で流れる言語は英語と中国語が主流です。
日本語はマイノリティ。
新しい情報はほとんどすべて、英語、中国語をベースに配信されます。

そういう意味で日本は今ハンデが非常に大きいと感じています。
ここで何とか頑張っていかないといけないと私は思ってます。
このブログ自体は、私自身もあまり時間が取れないので頻繁には更新ができませんが、
国外にいて、日々感じるこういった点、日本との差を共有することで、
誰かしらにお役に少しでも立てるところがあればと思って書いていこうと思います。

※参考
http://www.forbes.com/billionaires/list/#version:static

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